シェアードワールド企画について

【目次】
西本歩浩 小さな音楽達 第1話 第2話
 
御伽アリス 暗闇星(クラヤミボシ)
 
夕坂貞史 夜曲「Fall down」 第一話 第二話

すばる 暗闇の世界

  
今年、名大文芸サークルのブログでは、現在進行中のリレー小説2作品に加え、シェアードワールド企画を行います。
シェアードワールド」とは、ある世界観や設定を複数の作者の間で共有し、複数の話を書く、という創作の形式です。
 
この記事では、今回シェアする設定を紹介します。
今後投稿されるシェアードワールドの作品は、以下の設定に基づいています。下記の設定を読むことでより各作品を楽しむことができると思われますので、是非お読みください。(ちなみに、今回の企画は、リレー小説と異なり、一人の作者が自分で一つの作品を執筆するという形になっています。)
 
 
  
【世界設定:付喪神の動き出す真夜中のデパート】
○基本設定…
 ・ずっと売れ残り続けた商品たちが夜になると動き、遊びだす。
 ・デパートにはたくさんフロアと店がある。
 ・商品たちは警備員に見つかってはいけない。
 ・ある夜、警備員以外にも人間が侵入する。
 
○デパートについて…
 ・デパートの名前:九十九(つくも)デパート
 ・デパートの背景:本店は創業99年を迎えようとする老舗百貨店。物語の舞台となる店舗は、ある地方都市の駅近くのビルにあり、開業から20年経つ。しかし、昨今の不景気や百貨店業界の競争の激化により、経営状態はかなり厳しい。舞台の店舗でもテナントの撤退が少しずつ始まり、15年前の最盛期の頃の面影は残っていない。デパートのキャッチフレーズは「お客様と、長いおつきあい。」
 ・九十九デパートのフロアマップ:
 屋上:広場(遊具あり)
 7F:レストラン街
 6F:書籍・CDショップ・宝飾品・時計
 5F:家具・インテリア・電化製品
 4F:子供服・おもちゃ・子供用品・日用雑貨
 3F:紳士服・その他紳士用品・スポーツ用品
 2F:婦人服・その他婦人用品
 1F:化粧品・靴やバッグ(ブランドもの)
 B1:食料品(デパ地下)
 ・開店時間:
 レストラン街以外は、10:00〜20:00
 レストラン街は、11:00〜22:00
 ・監視カメラ:本物もダミーもそれなりにフロア内に設置されているが、閉店時は動いていない。何故なら古くて暗視機能がないから。その代わりに1時間おきの夜間警備がある(後述)。従業員が出入りするところとか倉庫とか、ブランドショップや宝飾品売り場とかはまた別のお話。
 
付喪神的な存在(=『残り神』)について…
 ・残り神は商品として生まれたもので、基本的には、たとえ時が経っても自身が誰かの手に渡ることを目標にしている。しかし、人に買われることはほとんどなく、時を経るごとに彼らは自分の価値について自信を失い始める。自分が見向きされない原因についての捉え方は様々で、単に自分に魅力が足りないからだと思っている者もあれば、人間の方が見る目が無いんだと思っている者もいる。中にはもう誰かに買われることを諦めて、ただ仲間と遊びたいだけになった者もいる。
 ・昼間は全く自分で動かない。動く能力はあるし意識もあるが、動けることが人間にばれないようにあえて動かない。夜にデパートのシャッターが閉まり、照明が全て落とされて従業員がみんな帰るのを待って動き出す。人間の目には、彼らの活動はポルターガイスト的な現象として映る。
 ・細かい見た目や移動方法については作中では言及しない。
 ・一部の残り神は、人間と話をすることができる。彼らは人間の言葉が聞き取れて、音声として言葉を発することもできるが、それ以外の残り神は人間の言葉を聞き取れず、音声としての言葉も発することができない。残り神同士はテレパシーで会話しているので、人間には彼らの言葉は聞き取れない。
 ・残り神が売れた場合、それまでの意思は失われ、ただの商品となる。残り神としては、それは一種の死である。それを良いことだと思う者も、悲しいことだと思う者もいる。
 ・原則的に、一定の年月を経た商品はみんな残り神になる。
 
○警備員について…
 ・ベテラン警備員と、新入りの警備員の二人がいる。
 ・ベテラン警備員は残り神の存在に気付いている。新入りは気付いていない。
 ・デパート内の見回りは、一時間に一度、二人が順番に交代で行う(PM11:00にベテラン、AM00:00に新入り、AM1:00にベテラン、……という感じ)。
 ・夜間警備のルート:夜間警備は23:00〜6:00の間行う。営業中の警備や閉店時のチェック、朝〜開店時はまた別の話。従業員用エレベーターで屋上まで上がり、フロアを一周したら階段で下に降りる。地下1階まで巡回し終えたら1階の警備員室に戻る。所要時間は30〜45分程度。(通常時、というか建前上の話)
 
○侵入者について…
 ・三人の泥棒:既に何件もの深夜泥棒に成功している三人組。今回は深夜の九十九デパートに侵入し、宝飾品やブランド品などを狙う。盗みを働いたあとは店の外に停めてある車で逃走する計画を立てている。
 ・構成:
  石田 -リーダー格。「物」は人間に従属するものだから、どう使ってもいいと捉えている。普段、ビルや家屋などの解体業者として働いている。知恵が働き、超常現象には懐疑的。
  高野 -かつて警備会社に勤めたことがあり、ビルの警備システムには多少明るい。でもそろそろ泥棒稼業から足を洗いたいと考え始めている。わりと生真面目。
  大倉 -石田に誘われたからついて行っている、石田の後輩。ダウナーでネガティブな発言が目立つが、言われたことはこなす。
 
(※今後設定は追加される可能性もあります。)
[更新履歴]
2013/8/27 西本歩浩投稿
2013/9/14 御伽アリス投稿
2013/10/6 目次追加・記事タイトル変更(鈴生れい)
2013/10/25 夕坂さんの作品を目次に追加(鈴生れい)
2014/3/27 すばる投稿
2014/4/3 西本歩浩投稿
2014/4/3 夕坂貞史投稿