2018年9月9日(日) 第六回大阪文学フリマ 参加&「我楽多」の販売告知

 こんにちは、部誌編集担当の朝揺紫杏です。
 今年も名古屋大学文芸サークルは、第六回大阪文学フリマに出店させて頂くことになりました。
 その際、新たな部誌「我楽多」を出品させて頂きます!


文学フリマ公式サイト:https://bunfree.net/event/osaka06/
開催日時:2018年9月9日(日)11:00〜17:00
会場:OMMビル 2F B・Cホール (大阪府大阪市)   ブース:B-23

タイトル:我楽多  価格:500円

(表紙イラスト:嶋尾みよ 編集:朝揺紫杏)
 今年もこの時期がやって参りました。
 今回のルールは「使い所のない『ガラクタ』を用いる」です。
 どうしようもなく使い所に困る物を、各々の執筆者はどのように登場させ、あるいはどのように活かし立てたのか。総勢10名が集いましたこの度の部誌、是非とも手に取って、お楽しみいただけたらばと存じます。
 以下、掲載作品とあらすじです。


〈お品書き〉

・音糊『くだらない意固地の話』…風の出ないドライヤー
 ……すれ違ってすれ違ってかすり傷程度の痛さだと強がってみる。


・梢明『good night.』…片方ずつしかない靴
 ……ただの、報われない恋だったなら、良かったのに。


・夕雨『音のないコンサート』…音の鳴らないピアノ
 ……ピアニスト・進次。高い演奏技術と端正なルックスで人気の高い彼。三人の父親、『音の鳴らないピアノ』。謎だらけのピアニスト人生を追い、伝説のコンサートとも云われる『音のないコンサート』の真実に迫る――。


・海崎『サマータイム・ブルース…入ることも出ることもできない建物
 ……とある探偵の短い夏休み。


・皆人『不確かなお道具箱』…開けるたび中身が変わる収納ボックス
 ……一度仕舞うと取り出せない。だけどそれは必ずそこにある。そしていつか誰かが見つけてくれる。


・葛洗清『蟻塚さんと桐木ちゃん』…ぶっ壊れた玩具
 ……昔々ある所に、蟻塚さんと桐木ちゃんがおりました。桐木ちゃんはバイトを辞めたいのですが、蟻塚さんはそれを許してくれません。


・日成のら『北葉一刀』…刃のない刀
 ……下野の川治村の旅籠に泊まることにした剣客、藤枝國丸は最近川治の辺りに潜んでいるという人斬りの話を聞き、己の信じる剣道を全うするため、人斬りと斬り結ぶ。


・朝揺紫杏『沈水都市』…沈水都市
 ……数十万年前に起きたとされる太陽系外縁での天体イベントが、後に二百年間に及ぶ地球への彗星飛来を引き起こした。「僕」とヨセフは、そんな二百年後に沈水したロングアイランドの近海を船で航行していた。


・渋江照彦『とある修理屋の物語』…レンズのない眼鏡
 ……レンズのない眼鏡。その向こうに見えるのが、凡庸な現実世界だけとは限らないのだとしたら、人は果たして、その誘惑に勝つ事が出来るのだろうか……。さあ、開いてごらん。


・ゆうちく『イン ザ ボックス』…出来損ないの姉妹
 ……それは平凡でちょっぴり出来損ないの姉妹の、誰にも語られることのない『日常』