2019年9月8日(日) 第七回大阪文学フリマ 参加&「名跡」の販売告知
こんにちは、部誌編集担当のΛάχεσις(ラケシス)です。
今年も名古屋大学文芸サークルは、第七回大阪文学フリマに出店させて頂くことになりました。
その際、新たな部誌「名跡」を出品させて頂きます!
文学フリマ公式サイト:https://bunfree.net/event/osaka07/
開催日時:2019年9月8日(日)11:00〜17:00
会場:OMMビル 2F B・Cホール (大阪府大阪市) ブース:H-6
タイトル:名跡 価格:400円
(表紙イラスト:土橋鴨 編集:かめさん・Λάχεσις)
今年もこの時期がやって参りました。
今回のテーマは「名作のタイトルを用いた作品」です。
有名な作品のタイトルから、何を思い描き、どこを変え、どこを引き継ぎ、何を紡いだのでしょうか? 総勢7名が集いましたこの度の部誌、ぜひ手に取ってお楽しみください。
以下、掲載作品とあらすじです。
〈お品書き〉
・林堂雪那『金色夜叉』…尾崎紅葉『金色夜叉』
……昔話をしよう。
きっと君も楽しめる。
ねえ、そうだろう――――?
・Λάχεσις『故郷』…魯迅『故郷』
……折角の帰省シーズンなので、僕は幼少期を過ごした祖父母の家――故郷に、行くことにした。
・寒空小春『檸檬』…梶井基次郎『檸檬』
……二○××年、檸檬の栽培が政府から禁止された――。とある孤島で檸檬を栽培する男の前に現れた、役人を名乗る男はそんなことを言った。だって、檸檬は爆発するから。
・梢明『瓶詰地獄』…夢野久作『瓶詰地獄』
……――そうだね。ここは瓶の中だ。でも、僕は瓶の中にいる自分を見下ろせる。それが、僕の目指したものだから。……気分はどうだい? 気付いているかい? 君がいるのは、僕の瓶の中だ。
・嶋尾みよ『怒りの葡萄』…ジョン・スタインベック『怒りの葡萄』
……葡萄に込められたのは、結局のところ怒りなどではないのかもしれない、という話。悲しいね、とは、言わないで
・ゆうちく『水平線まで走れメロス』…太宰治『走れメロス』
……メロスは力の限り走り、約束の時間に間に合った。
しかし石工は死んでしまった。――一体何故?
・トイドラ『生きる』…谷川俊太郎『生きる』
……ある日私に死にたいと告げた橘は、特段悲しそうでもなかった。実は僕も死にたかったが、僕は死ぬつもりはなかった。やがて死ぬ橘と、死にたいまま生きる私とが共に過ごす短い一日。