2016年9月18日(日) 第四回大阪文学フリマ 参加&「林檎」の販売告知!

 みなさんこんにちは。文学フリマ「林檎」編集担当の源です。
 九月十八日(日)に堺市産業振興センター イベントホールにて開催される第四回文学フリマに、私たち名古屋大学文芸サークルは出店いたします。

会場:堺市産業振興センター イベントホール
開催日時:2016年9月18日11:00〜17:00
ブース:I-1
タイトル:林檎 ver.2016
価格:800円
文学フリマの公式サイト http://bunfree.net/?osaka_bun04

(画像は制作中のものです。表紙イラスト:和泉。)

 今年もこの時期がやって参りました。
 今回のルールは「自分の専門分野以外の専門用語の意味を、知らないまま知ったかぶって字面だけでイメージ小説を書いてみる」ことです。3年前にも同じテーマで冊子を作製したところ、ご好評をいただきましたので、もう一度、メンバーを入れ替えまして作品集を制作してみました。執筆者11人に対して、編集がランダムで専門用語の中から一つを個人テーマとして割り当て、小説を書いております。
 聞いたことあるもの、初めて聞くもの、知ってそうで知らない単語……意味を推測しながらお楽しみいただけましたら幸いです。

 以下、続きから掲載作品です。


そうして夏はやってくる (お題「サイクロトロン」)  蒼
 八月某日、十八歳、高三、受験生の夏。私は今日も、生きている。


ダランベルシアン (お題「ダランベルシアン」)  渋江照彦
 とある画家に纏わる奇妙な男の物語が、学芸員、伊予夏樹の日常を少しずつ脅かしていく。果たして彼女は、この影から逃げ切る事が出来るのか、出来ないのか……。さあ、開いてごらん。


利益集団 (お題「利益集団」)  冬瀬 鴨彦
「桃太郎で一番得をしたのは誰か?」とそれに付随する会話です。


スーパータカハシの業務日誌 (お題「スパゲッティ症候群」)  小堀珠那
 とある田舎町のスーパーマーケット【スーパータカハシ】。『ご家庭の食卓を要る物から要らない物まで支えます』をモットーに朝九時から夜八時まで今日も元気に営業しています。


今月の特集:宿曜師 (お題「宿曜師」)  源 仙
 今月の特集は……幻の職業、『宿曜師』に直撃インタビュー!
 知られざる『宿曜師』のお仕事とは!?


二度死ぬ女王と壁の向こう (お題「後期クイーン問題」)  葛洗清
 女王の一生。


有舌ナイフ (お題「有舌ナイフ」)  夕雨
 歪んだ人間達を引っ掻き回すお薬のお話。


死のワインで口づけを (お題「シネクドキ」)  那々木 薫
 有名俳優が遺体で見つかった。その傍らのワインから発見されたのは、未知の毒薬。県警一の切れ者(?)赤染と、ルポライター山本が真相に迫る。


All Sunny Only Rainy (お題「ミラーニューロン」)  日成のら
 未観測の粒子の観測に挑んだある研究者の昔話。大学四年の夏、彼の世界は変わった。
 前人未到の領域を彼は進み続ける。得て失って地に倒れ、欠片を集めて立ち上がる。
 ××を、×××に。


デイジー (お題「ピンクノイズ」)  桜水
 二十三歳の青年・真と、八歳の少女・風。「家族」を名乗る彼らの関係性は、電波をつなぐアンテナよりも不確かだ。


サナトリウム (お題「サナトリウム」)  梢明
 大学生ミツキ・ヤマナシは落第を免れるために、とある合宿に参加する。
 そこで行われていたのは、「サナトリウム」という施設での実験だった。

(文責:源 仙)