5月5日 文学フリマに行きます!

タイトルの通り、5月5日東京流通センターで開かれる第十八回文学フリマに、われわれ名大文芸サークルが出展します。

東京流通センター 2014年5月5日(月祝)11:00〜17:00
Fホール(2F)イ-38にて! 『玉響』を販売します!
価格は500円でワンコイン。


表紙イラスト・ロウ

 『玉響』はサークル員が死力を尽くした「三秒小説」の短編集。
 今回のルールは『作中での経過時間、三秒』
 たったそれだけの時間で、一体どれほどの物語がかけるのか。それぞれが創意工夫のもと、死力を尽くした十三本の短編をどうかお楽しみにください。

カタログはコチラ↓
https://c.bunfree.net/c/bunfree18/2F/%E3%82%A4/38


以下、玉響の掲載作品です。

早気の射法    武
 弓道儒教を基礎とした道徳の修養道である。ではここで、煩悩にまみれた少年の一射を見てみよう。

タナトス・タマユラ・ターミナル  夕坂貞史
 フェンスという境界を挟んだ私は彼によって変化していく。そんな三秒の物語。

最大素数を馬は知っているか    鈴生れい
 素数が無限に続くことは何世紀も前に証明されたことである。
 注:馬は出てきません。

パンクチュアル   西本歩浩
 お湯を入れて、三分待つだけ。

かくて死んだ彼女は生き続ける  松村涼哉
 幻のネットアイドル『ナカセ』の正体はおれだけが知っている。脳死、キラキラネーム、写真家、目覚まし時計。死んだ姉貴を殺すため、おれはワカメとコンブを食べて、三秒間だけ過去にとぶのだ。

ピッ、ポロン、パパパ、タンッ   安住 小乃都
 誰かにとってはどうでも良い時間でも、他の誰かにとってはすごく大事な時間だったりするよねっていう、そんな話。
 暇つぶしにはなるかもしれないね。

3秒プロフェッショナル〜村木重成プロ、大会初日の一打目〜   渋江照彦
 3秒プロフェッショナル。今回はゴルフ界の重鎮、村木重成プロの大会初日の第一打目を打つまでの3秒間に迫る。お見逃しなく。(30秒程度で読める読み切り記事です)

45^(-1)*27*5   17+1
 レンズ付きフィルム写ルンです Room&Day Super』は、室内微発光モード時、四十五分の一秒のシャッタースピードで物語を切り取る。

バクが傘を閉じたなら    桜水
 悪夢を食べてくれる存在でさえも、「もしも」なんて知らないんだね。

思考コスト:0秒    三水夏
 冗談を考えている余裕はあったとしても、首を回して辺りの状況を確認している暇は無いのだ。皮肉である。だが矛盾はしない。

三度目の邂逅   九条
 おおかたわたしは連れられるままの流浪人に違いない。

春が来るまで待って   斉藤羊
 マザーの瞬きが一秒と定義される世界で、マザーとなった少女を救うために青年が頑張る話

私、私、私。そして私。     エンディミオン
 祈りと祈りと祈りの果てに。