2015年度 サークル賞結果発表

こんにちは、名古屋大学文芸サークル2015年度編集担当の源です。

さて、当サークルでは、サークル員の作品の中で特に優れたものを選出するという『サークル賞』を半年に一度開催しています。
これまではサークル内だけでトロフィー授与を行うなどしてきましたが、この度、サークル賞一位の作品を紹介・特集することになりました!

「続きを読む」から、前期・後期サークル賞受賞作品のタイトルとあらすじ、アップ板で公開中のURLをご覧いただけます。
(作品掲載は4月末頃を予定しています)


2015年度、サークル賞受賞作品は以下の通りです。

★前期サークル賞
Blur Tear』桜水 (2015年度名大祭販売の『泡 vol.16』掲載)

★後期サークル賞(同票のため2作品受賞)
『炭酸のサイダー』九条 (2015年度部内誌『葡萄 vol.14』掲載)
『sincerely,』桜水 (2015年度部内誌『葡萄 vol.15』掲載)

後期サークル賞は同票のため2作品受賞となりました。『葡萄』は年に1度部内向けに発刊している作品集で、通常一般公開しませんが、受賞作品のみ特別に一般公開することになりました。
ではここで、投票理由の一部を抜粋しつつ、受賞作品の詳細を紹介します!
(『炭酸のサイダー』は作者都合によりアップ板に掲載していません。ご了承ください)

●『Blur tear』

<あらすじ>
 空に浮かぶがらくたの島・スカイリウムに住む陽は、ある日、白い少年と蝶が打ち上げられたという話を聞いて、好奇心から彼に会いに行くことにする。――蝶と人魚の、どうしようもなく長い時間の物語。

<投票理由>
・幻想的で綺麗な雰囲気が一貫されていた。世界観の描写もきめ細かで、ストーリに関連付けられながら描画されているのが良かった。
・独特の世界観がよかった。綺麗にまとまっていてうまいと思いました。
・登場人物の使い方が上手く、読了後の「やられた感」が凄かったです。キャラクター性も好感を持てました。
・世界観に入りやすく、テンポ良い展開だったので、文章量に対してサクサク読み進めることが出来ました。
・文体も作品の雰囲気に合っていて素敵でした。

●『炭酸のサイダー』

<あらすじ>
奏は今日も堤防から海を見下ろす。ソーダの爽やかな甘みが呼び起こす、二度と会えない兄と夏の記憶に縛られて。

<投票理由>
・自由に「読ませてくれる」物語の醍醐味を久々に味わう事が出来ました。
・情景描写が非常に美しく、読者にとって負担のない物語展開で、読みやすく曖昧なラストでありながらも読後感がすっきりしていました。
・初読時も「いいなぁ」と思ったのですが、そこから読み返す度にどんどん良くなっていき、作品の底知れなさに驚きました。精読に耐えうる骨太な作品だと思います。
・描写が本当に綺麗で、また、読んでいくと驚きや発見があり、長い話ではないのに充実感がとてもありました。

●『Sincerely,

<あらすじ>
称号と特権。マイクロマシンと人間。運び屋の俺が受けた仕事は、生意気な「分析家」をある村まで送り届けることだった。

<投票理由>
・設定がきちんと作られていて世界観に入り込みやすく、全体的に漂うハードボイルドな感じ、主人公の姿勢がかっこいいと思いました。
・単純に、物語に自然と引き込まれた、面白かったという事なのだと思います。
・ドライさと不幸さがただようお話で、気づいたら世界観に引き込まれていました。
・先が気になる展開で、サクサク読み進められました。


いかがでしたか?
これを読んで作品に興味を抱かれた方は、是非リンクから掲載ページに飛んで、作品をお楽しみください! 作品掲載は4月末頃を予定しています。(文責:源 仙)